害虫駆除と病気予防

食害や病気を防ぎましょう。

豊橋の公園

お庭の植木にたまに消毒をするのが一流のお庭持ちです。庭木を植えっぱなしにしておくのはもってのほかですが、雑草が目立ってきた時に草むしりをする程度のお手入れで「ボクは庭に優しい男だよ、いつも気にかけているし草ぼうぼうになったら暑くても麦藁帽子を被って根こそぎ雑草を引き抜いてるさ。でもそれ以外にはなんにもやってないけどね。」と得意げにしているようではまだまだ庭を愛する境地には達していません。消毒もごく自然に行えるようにならなければ草木に愛される男とは呼べないのです。庭木に消毒をする理由については多くの質問がありそうですので簡潔にお答えしますが、まずは害虫駆除のためという理由が大きいでしょう。もうひとつは病気にならないように、その予防としての消毒もあります。害虫駆除を甘く見ていると取り返しのつかない事態になる可能性もあるので、この理由が一番大きいのではないでしょうか。殺虫に使う薬剤は対象となる虫によって、また植物の種類によって違いますので、どの庭木を消毒するのか、その木にはどんな害虫が被害をもたらすのか、このふたつから使用する薬剤を選ぶことになります。よくわかんないから害虫駆除用の一番高いやつを買えばいいや、なんて決め方をして本当にそれを散布すると全く効果がないこともあるので、始末したい害虫用の物を選んで使わなければ効果半減どころかゼロという残念な結果になってしまいます。もしどの昆虫にでも効果覿面の殺虫剤があっても、それは狙っている害虫だけでなく植木や動物、庭で飼っている柴犬やカルガモ、小さな子供にも影響を与える強力な薬剤と考えられるので、できることなら狙った獲物だけを狙い撃ちできるそんなに強い作用を持たない薬品でお願いしたいところです。駆除がうまくいかないだけでなく消毒してあげたら葉っぱがしなびた、枯れてしまう夢を見た、そんなオチにならないよう使用する薬剤選びは間違えないで下さい。これから庭木を初めて消毒するというのでなければ昨年使って問題なかった商品を選んでおけばよっぽど大丈夫だとは思いますが、問題は初消毒です。植木を植えてはじめての夏だ、庭付きの賃貸住宅に引っ越したら立派な庭木が所狭しと生い茂っていた、今まで世話していた人がお亡くなりになって自分が引き継いだ、そんな理由で今年から消毒をやる立場に置かれる人も都心部でなければそれなりに発生していることは、専門家に尋ねてみれば「うん、いるね」と答えてもらえるほど当たり前のように毎年数十人~数千人はおられるようです。それまで庭仕事をした経験がない「間違えて変な薬剤を使ったら枯れてしまうかもしれないっておばあちゃんが言ってたな、どうしよう全然わからないや」系の人はフィーリングや乏しい知識であてずっぽうに選んでしまうよりも、近所の植木屋さんを探してお任せしたほうが確実かもしれません。ここで躓くような人ではこの先もいくつか回答不明な問題に出くわすだろうし、早い段階で馴染みの植木屋さんを確保しておくことが末永くガーデニングを楽しむ秘訣です。間違った薬剤を散布するくらいなら何もしないほうがましなので、とにかく正しい商品を選んで使用することが肝心要だと忠告しておきましょう。ではいつ害虫駆除をするのかというと、その虫が発見されたとき、もしくはその卵が幹や葉っぱに確認されたときには躊躇なくゴーサインです。ですが石橋を叩いて渡るように害虫の姿が発見される前から、その予兆を感じなくても予防として先走って消毒してもいいので、春がやってくる少し前に「とりあえず今年もやっとくか」と先手を打つのもありでしょう。害虫の気配を感じたら殺虫、感じなくてもそろそろ大発生する時期が近づいてきたとシックスセンスが告げているのなら散布、これでオッケーです。あんまり多すぎるのは考え物で毎日欠かさないで薬剤散布するようではいけませんが、年に数回はぜひお願いしたいところです。